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help RSS 『デトロイト・メタル・シティ 7』 /若杉公徳

<<   作成日時 : 2009/03/02 23:28   >>

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 オシャレでポップなミュージシャンを目指しているデスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」ボーカル&ギター、クラウザーU世。
 ライバル(?)クラウザーT世との戦いに決着。

 刑務所の中で恨みを高めてきたT世に、ただ生きるだけでそれを凌駕するU世が、格の違いを見せつける。
 そして決着の後、クラウザーT世がまた熱い。
 彼の熱い行動のバックに流れるあの素晴らしい歌に、涙が止まらなくなる。

 とても……とても素晴らしい、ギャグマンガである。

 ポップでトレンディ(死語)なドリームに浸る男が、ちっぽけな恨みをデスメタルで晴らす。そして素に返ってその結果に落ち込む――そのギャップを笑うだけの、安易なギャグ&パロディマンガ。

 そう思って読み流していると、大事なものを見落としてしまう。

 バンドものなど、音楽を舞台にしたマンガの難しさというものが、ある。
 しょせんマンガのプロに、音楽の才能をそのまま描写することなど、不可能。
 昔、『TO-Y』は音を消し、読者のイマジネーションに委ねた。アニメ(OVA)版でも、TO-Yの歌声は見るもののイマジネーションの中だった(さすがに音楽は作っていたが)。

 しかし、DMCは違う。
 「SATSUGAI」に始まって、巻をおうごとにリリースされていくDMCの曲。
 それは、けっしてマンガの中で完結する「そうは見えないけど、お約束で……」とは違う。

 映像化されたとき、その歌詞がそのまま歌われる。
 そして、現実にアルバムがリリースされる。
 カラオケにも配信される。
 それを歌う素人がいる。
 歌っている最中に店員がドリンク運んできて、ちょっと(かなり)恥ずかしい思いをする。
 それでも「レイプ」「メス豚」「SATSUGAIせよ!」を連呼する。(……。)

 その歌詞は、本物のDMCの歌。
 たしかに1巻から見れば、絵にも迫力が出てきた。
 だけど、DMCの迫力を伝えるのは、構図でもペンタッチでも効果線でもなく、クラウザーさんが歌うその歌詞。
 その本物の歌詞こそが、DMC最大の描写だ。

 そして今巻最高の歌詞は、やっぱり「SAY FUCK!」である。
 (それ、DMCの歌と違うし……)

 社長、最高。

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おすすめ度:★★★★☆(今のところ買い)





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